

ムダな本招かれません。
サブタイトルに「至高のマナー学」とあるから、これはマナーを学ぶ本なのかと思いきや、どちらかというと宮中晩餐会についての描写がギラギラしていて実用に生かすようなシロモノではないようだ。
ではなぜこんな本が書かれたのか。
おもしろいと思ったからじゃないか。
ただそれだけじゃないだろうか。
絶対触らせてもらえない、しかもデザインはイマイチでそういう勉強もできないすごい宝石のついた指輪を「すげぇーなー」と言って眺める。そんな感じ。
ムダな本。こういうのって、けっこうたまらない。
臨場感あふれる記述が楽しめる本
常日頃フォークでサラダ(特にレタス)を食す度、
怒りにも似た戸惑いを感じていたのですが、
正式にはナイフも必要という事がわかり喉のつかえが取れました。
最後の一葉までサラダを堪能できるのなら、
究極の宴も悪いものはないのかもしれません。
・・・というような具体的なマナー話はともかく、
著者の自我を押しつけない品のある文章が素晴らしいです。
別世界ではあるものの、決して説教調にならずジェネレーションギャップを
感じさせない所が貴重な気がします。
「宮中晩餐会」という狂騒を笑い飛ばす感覚で読む痛快な読み物
肌荒れを直すには生活改善がなければいかなる化粧品を塗っても効果がない。マナーについても同様で、この書では宮中晩餐会をたとえに出しているが、要は「付け焼き刃だと恥をかきますよ」ということなのだろう。こういうときこういうことを知らないとこういう恥をかいてしまいますよ、ということが書かれた本は意外に少ない。人間は人の失敗を意外に参考にする生き物だから(もっとも、それが効果的に活かせるかどうかは別問題である)、「宮中晩餐会」という狂騒を笑いとばす感覚でこの本を読むがよいだろう。読み物として読もう。