意志力革命 目的達成への行動プログラム
ハイケ・ブルック

定価: ¥ 1,995
販売価格: ¥ 1,995
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発売日: 2005-03-24
発売元: ランダムハウス講談社
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本当に大切なことを成し遂げるために複数の業務を抱えるマネジャーが、業務量に押しつぶされずに、成果を出すためにはどうしたらよいかを、1990年代に驚異的なV字回復を達成したルフトハンザ航空の例などの具体的な事例を取り上げながら、解説した良書である。
著者は、目標を達成するために粘り強く行動するためには、高いエネルギーと集中が必要であり、そのためには、単なるモチベーションでは不十分で、モチベーションを意志力に変える必要があるとている。そして、意志力への変化を“ルビコン川を渡る”と表現し、ルビコン川を渡る途中では、一旦、徹底的に悩む必要があるとする。
加えて、忙しく働きながらも、重要な行動は起こさないという“アクティブ・ノンアクション”の状態を脱するための3つの方策を示している。それは、1.多数の業務に圧倒されないよう優先順位をつける等して自分の業務を管理すること、2.組織や予算の制約にとらわれないよう時には規則破りや対立を恐れないようにすること、3.自分が選択する自由をもっていることを気づき、行動する自由を楽しむことである。
ルフトハンザ航空などにおいて、意志の力で、困難な仕事をなしとげた実例を読むだけでも、意思が強くなった気がする。
大量の業務に忙殺され、成果が挙げられないと悩んでいる人は必読の本である。意志力革命という少し胡散臭いタイトルは、和文のみのもので、原書のタイトルは“行動のためのバイアス −効果的なマネジャーは、どのようにして意志力を持ち、結果を達成し、時間の無駄をしないでいるか”という内容を直接反映したものである。
何度も読み返さないと・・・モチベーションと意志の力(willpower)の違いが書かれているだけでなく、モチベーションの次に来るのは、“意志の力”であることを予言しているような本です。
「もし船を作りたいなら、男たちをかき集めて森に行かせ、木を集めさせ、のこぎりで切って厚板を釘で留めさせるのではなく、海へ漕ぎ出したいという願望を男たちに教えねばならない」
リーダーとは、これが実行できる人のことをいうのだろう。
組織がなぜ必要か、そして組織にとっての意志の力とは。
とにかく、一度では理解できないほど奥の深い内容です。何度も読み返すことでしっかり身についてくる良書です。
本の内容は上質
この本はタイトルでやや損しているかも知れません。以前ベストセラーとなった『脳内革命』を彷彿とさせてしまうのですが、本書の内容は極めて真摯なものです。
前半は個人について、後半は組織を対象にして、「あくせくしながらも結局は何もしない」仕事ぶりが生まれてしまう背景要因を分析して、具体的に有効な意識的行動を取るためには、内側から湧き上がる意志(本書ではアクション・バイアス(行動への飽くなき姿勢)と呼ぶ)が重要であることを、実際の企業のケースに基づきつつ心理学的側面を援用して示しています。ともすれば、給与・待遇が良ければ人は働くだろうと考えてしまいがちですが、それは「モチベーション」を与えているに過ぎず、本書ではそれを越えて意志の力を発揮するまでは、真に効果的な行動に結局はつながらないと述べられております。
単にビジネス場面においてのみならず、広く人の生き方まで射程に含んだ示唆に富む良書だと思いました。