「人たらし」のブラック心理術―初対面で100%好感を持たせる方法

「人たらし」のブラック心理術―初対面で100%好感を持たせる方法
内藤 誼人
「人たらし」のブラック心理術―初対面で100%好感を持たせる方法
定価: ¥ 1,365
販売価格: ¥ 1,365
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発売日: 2005-09
発売元: 大和書房
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陳腐なればこそ効果的なテクニックが満載の快作
交渉技術としては、論理を駆使する方法と、心理面で優位にたつ方法の2つがある。
前者の傑作として、「ハーバード流交渉術」や、「実践・交渉のセオリー」がある。
いずれも論理を駆使した正攻法のフレームを提示してくれている。
但し、弁護士やコンサルでもない限り、論理を駆使して交渉に勝つ局面というのは意外と少ない。
我々市井のものは、論理を知るものにとっては陳腐としかいいようのない交渉術に打ち負かされ苦汁をなめることのほうが圧倒的に多いものだ。
例えば、「頼むよ。」「無理だよ。」「頼むよ。」「頼むよ。」「しょうがないな。」のような論法は、
3段論法を知るものにとっては「トートロジー」でしかなく陳腐きわまりない。
しかし、現実には力関係や、押しの強さの問題から、この論法は陳腐ながら恐ろしいぐらいに有効な論法でもある。
こうした、論理の世界からは、「陳腐きわまりないが有効な」論法を心理面から幅広く紹介してくれているのが本書だ。
多くの心理学の学説の抜粋に過ぎない面は否定できないが、なればこそ通読してオイシイと思ったところだけ記憶すればいいのだ。
但し、テクニックを鵜呑みにしても、「生兵法は怪我のもと」を地でいくことになるだろうが・・・。
まぁ、怪我をしながら交渉がうまくなっていくと割り切ってどんどん怪我をすればいいのだろう。
スキーではないが、転んでいるうちに上手くなるのだろうから。
ともあれ、心理面からのアプローチでこうも実戦的に書かれた本は少ないので、一読する価値は高いと思う。

確信犯的パッケージ・・。
後書きで著者も書いていますが、装丁といい、タイトルといい、狙いまくりですね。確かに「初対面で好感を持たれる方法」なんてタイトルじゃ売れません。でも内容は「初対面で好かれる方法」です(笑)。極めてオーソドックスなんですがそこは著者の力量か、読んでいて楽しい。

「部下と飲みにいくときは割り勘」「体調の悪いときに無理して人に会う時間をつくらない」とかなるほどな記述から「職場で総スカンになったら辞めて新しい会社に移れ」の過激発言まであっという間に読了。最近の「頭のいい人悪い人」しょうもない本とは一線を画すハウツー本。



看板に偽りアリ
 著者のあとがきにもあるように、看板に偽りアリ。自覚した上での犯行だったらしい。
 実際のところ、『「いい人」になって、人に好かれる心理学』という内容だった。

 序盤だけブラック心理学路線でいこうと試みているが、すぐにその意志が消え失せてしまっている。というか、その方面に対する実力がなかったのだろう。相変わらずさまざまな心理学の諸説や実験データを「つぎはぎ」にした、ごった煮のような本。ただ実験データをかき集めるだけで、「なぜなのか」という考察が浅薄すぎる。

 読者が広いこころでこの著者の本を読むのなら、自分の参考にできる部分も多々ある。この著者の本は考え方を学ぶというより、数多くの断片の中から自分の参考になるものを拾うために読む、というなら面白い読み物かもしれない。
 



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